【第125回】
当クリニックで行っているED治療のお話
EDの意味は皆さんご存じかと思いますが、勃起が不十分で性行為ができないことです。日本でのED有病率は30.9%という報告がありますが、日本人は世界でも性行為の頻度が少なく、そもそも性行為がなくても問題視しない人が多いため、かくれED?がさらにいるとの報告もあります。高齢になるにつれてED率が増えるのは必然ですが、20歳から30歳までのEDの若者が最近は増加している傾向があり約25%という報告もあります。
周囲が激しく回転するめまいは強い恐怖を伴いますが、「良性発作性頭位めまい症」はその名前の通り、きちんと診断を受けて適切な治療を行えば改善しやすい、比較的よくある病気です。
さてEDの原因は以下のことが一般的に考えられます。
1)加齢や生活習慣病、男性更年期
2)喫煙及び多量の飲酒、不規則な生活
3)運動不足、長時間座位など
4)肥満や睡眠時無呼吸症候群
5)ストレスや精神科の病気
6)薬剤性などなど・・・
体と心に関するすべてのことがEDの原因になります。EDの始まりは生活習慣病の始まりと言われていて血管や神経の老化や障害、特に動脈硬化などが大きな要因ですが、心因性の要素も大きいです。まず性的な刺激を感じ神経系を伝わり血管系に働き勃起が持続しておこり、性行為が可能となることは非常に繊細なシステムです。若い年代のEDの原因は心因性がほとんどですが、抗うつ薬、安定剤や男性型脱毛症(AGA)の薬などを内服している薬剤性EDの患者さんも時々見られます。さらに最近言われている原因はインターネットでのアダルトコンテンツです。安易で満足感が高く?現実がうまくいかなくなるようです。
以上のことをふまえて患者さんとよくお話をして治療をしていきます。改善できることはしていただきますが、実際にほとんどの患者さんがシルデナフィル(バイアグラ)を代表とするPDE5阻害薬を希望されます。
日本で認められているものは以3剤です。
1)シルデナフィル(バイアグラ)
原則空腹時に内服して効果は4〜5時間です。
2)バルデナフィル(レピドラ)
ある程度飲んで食べても効果はありますが油ものとの相性が悪いようです。
効果は5〜6時間です。
3)タダラフィル(シアリス)
飲食の影響はほとんどなく効果は30時間ほどです。
ず〜と勃起しているわけではなく性的な刺激が反応した時に起こります。いずれも保険外診療となります。ジェネリックもあり値段もかなり幅がありますが、医師の診察がないと処方できません。他の薬と併用不可だったり注意だったり、合併症によっては不可だったり縛りがあります。今年の秋からシアリスが薬局で購入可能になるようですが・・・。80%以上の患者さんはこれで満足され、若い人にもほとんど効果があります。中には血中テストステロンなどの内分泌系の検査が必要な患者さんもいて、稀な疾患が見つかることもあります。テストステロン値が低い患者さんにはホルモン補充療法をすることもあります。ストレス解消や運動、生活習慣などのセルフケアのお話などをして保険適応のある漢方薬の内服も行っていますが、コミュニケーションがとても大事です。さらにPDE5阻害薬が無効な患者さんや特殊なケースは他の医療施設に紹介することになります。健康保険外のものもありますが、プロスタグランジンE1の陰茎海綿体自己注射、陰圧式勃起補助具、低出力体外衝撃破治療、陰茎プロテーシス挿入術などありますが、ここまで希望される患者さんはほとんどいないのが現状です。皆さんには聞きなれない語句かと思いますが・・・。 泌尿器科専門医にかかる機会があれば是非相談してみてください。だらだらとお話してしまいましたがここで終わりにしたいと思います。
令和8年9月
林皮フ泌尿器内科クリニック(https://www.hayashi-uroclinic.com/)
林 志隆



















