【第11回】 耳鼻科のお話(その4)
鼻出血
鼻出血
鼻出血は日常子供によくみられますが、その多くは左右の鼻孔の仕切り(鼻中隔)の前 部粘膜からの出血がほとんどです。
この部分は血管が豊富で僅かな傷や刺激でも小さい血 管が切れ、容易に出血を招くことで有名です。
思い当たる原因がなくても、突然起こることもありますが多くの場合指を入れて小さい 傷をつけてしまう場合がほとんどです。
アレルギー性鼻炎では鼻の中が痒くなることも症状の一つで、つい指で傷をつけた結果 の出血がおこります。
出血したらとにかく人差し指と中指で鼻の出血している側を抑えて約 5 分から10分間 圧迫して下さい。鼻をつまむのも効果的です。
手元に脱脂綿があれば、鼻の孔より大きく 丸るめ、半日はそのままにしておきます。それでも出血が反復する時は耳鼻咽喉科専門医 を受診して下さい。
平成27年3月 笠原 行喜