病気の話

【第71回】
皮脂欠乏症、皮脂欠乏性湿疹とは

 冬になると皮膚が乾燥したり、粉をふいたようになったり、ひびわれたり、赤くなり痒くなることがあります。最も多いのはひざ下(すね)で、下肢、腰回り、体にも出やすいです。

病因

 乾燥を悪化させる要因としては、加齢、空気が乾燥しやすい冬季、冷暖房の使用や体をごしごし洗う、熱いお風呂に長時間入るなどの生活習慣などがあげられます。
 皮膚には皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質が存在し、うるおいを保つ機能があります。加齢によりこれらが減少すると肌が乾燥になりがちです。ご年配の方に多い疾患です。

治療

 主に皮膚にうるおいを与えるワセリン、尿素軟膏、ヘパリン類似物質、などの保湿剤を塗ることですが、かゆみが生じたり、赤くなって皮膚に炎症が生じ皮脂欠乏性湿疹になった場合はステロイド外用剤で炎症を抑える必要があります。かゆみの程度によっては抗ヒスタミン薬の飲み薬を併用します。
 かゆくなくなっても、毎日皮膚を良い状態に保つよう保湿剤を使用することが大切になります。加湿器を使ったり、刺激の少ない肌着を着たり、熱いお湯や長風呂を避けたり、冷暖房のきかせすぎに注意したり、かかないように気を付けたり、爪を切ることも必要です。


 
令和4年1月
水嶋神経科皮膚科医院(http://ameblo.jp/mizushimaiin/
水嶋 淳一
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