杉並区医師会は区民の皆様の健康の保持・向上を目的に、各種健診・休日診療・予防接種・講演会・児童生徒の健康管理・救急及び災害時医療・介護認定審査等の事業を行政(杉並区)とまさに車の両輪の関係で実施しています。
このコーナーでは、杉並区医師会が医療現場から得られた情報を基に医療の専門家としての対策を考え、その具現化した内容を医療情報として皆様に発信することを目的としています。
【第14回】妊産婦さんへの新型コロナワクチン接種について[2021.07.07掲載]
妊娠中ですが、新型コロナワクチンは受けて大丈夫でしょうか?副反応も心配です。
ようやく一般の64歳以下の方への新型コロナ(メッセンジャーRNA)ワクチンの接種が始まりましたが、受けるべきかどうか迷っている妊婦さんも多数いらっしゃることと存じます。
日本産婦人科学会、日本産婦人科医会、日本感染症学会は、令和3年6月17日に共同で妊産婦さんに向けて声明を発表しました。その冒頭を抜粋します。
−「妊婦さんへの接種」については、すでに多くの接種経験のある海外の妊婦に対するワクチン接種に関する情報では、妊娠初期を含め妊婦さんとおなかの赤ちゃん双方を守るとされています。また、お母さんや赤ちゃんに何らかの重篤な合併症が発生したとする報告もありません。したがって日本においても、希望する妊婦さんはワクチンを接種することができます。妊婦健診は普段通り受けていただき、産婦人科施設以外で接種を受ける場合は、その前にかかりつけ医にワクチン接種の適否に関してご相談ください。−
また、副反応は一般の方々と変わらず、発熱や頭痛などに対しては、早めにアセトアミノフェンを服用することが勧められています。
里帰り先など住民票と異なる居住地で接種を受ける場合でも「住所地外接種届」の提出は不要です(「基礎疾患を持つ者が主治医の下で接種する場合」に準じた対応が可能です)。
詳細は別紙をご参照ください。
様々な情報が飛び交っておりますが、是非正しい情報を見極めていただき、ご自身での判断のご参考になさってください。