杉並区医師会は区民の皆様の健康の保持・向上を目的に、各種健診・休日診療・予防接種・講演会・児童生徒の健康管理・救急及び災害時医療・介護認定審査等の事業を行政(杉並区)とまさに車の両輪の関係で実施しています。
このコーナーでは、杉並区医師会が医療現場から得られた情報を基に医療の専門家としての対策を考え、その具現化した内容を医療情報として皆様に発信することを目的としています。
【第11回】今冬のインフルエンザワクチンについて[2020.9.30掲載]
Q1.
今冬のインフルエンザワクチンの供給量について教えてください
ワクチンは、ウイルスや細菌などを実際に培養して生産されるため、また、多くの人が接種することから極めて多くの生産本数が必要なため、一般の医薬品に比べて、生産に多くの時間が必要となります。ワクチンの生産や流通が円滑に行われるよう、ワクチン製造等の調整は国が行っています。
今冬のインフルエンザのワクチンの製造予定量は、令和2年8月時点における見込みで、約3,178万本(1mLを1本に換算)となっています。平成27年度以降、最も多い供給量であり、昨年度の使用量よりも約12%多く製造される予定です。
杉並区の医療機関では、ワクチン接種を行う時間帯を決めて接種を集中的に行ったり、ワクチンが無駄にならないよう予約制にしたりして、なるべく多くの方に接種できるよう努力をしてまいります。